2017/01/08

パワーサプライのGNDループを切る


あけましておめでとうございます。

2017年でございますね。

酉年ということで、

焼き鳥を思う存分いただく一年にしたいと思います。

今回は、ZOOM G1onのノイズが、

GNDループ切ったらかなり収まったって話です。

予想外な結果にわりと驚きです。


まずは結果から。


こちらの動画がbefore afterです。


どうです?ギャーンっていうノイズは消えてるでしょ?

消えてるとはいえ電池駆動のときよりはノイジーですが…

このボードは僕の弟のものなんですが、

ZOOM G1onとその他のアナログエフェクターを

同じパワーサプライで駆動できるようにしてます。

デジタルとアナログの電源系統が分離するように

内部で3端子レギュレーターを二つ使ってるサプライです。

内部独立型ってやつですね。

ただ、どうもデジタル特有のノイズが消えないんですよ。

それでつい最近ふと気が付きまして、

もしやGNDループが原因か?と。

正直GNDループってエフェクターの世界で

そこまで気にしなくていいとおもっとたんですが、

電流くらいまくるマルチになってくるとちょい話が違うようです。

確か内部独立型のスーパーローノイズらしいパワーサプライ。
確か内部独立型のスーパーローノイズらしいパワーサプライ。

GNDループってなんぞい?

下の画像を見てください。
DSC_0054

パワーサプライからそれぞれDCケーブルでエフェクターに電気供給しますよね。

このとき、GNDの配線が上の緑のマーカー塗った所のように

輪っかになる状態のことをGNDループといいます。

このように輪っかになるとアンテナみたいになって、

不用意にいらん電磁波を拾ったりと、ノイズに弱くなるといわれています。

ただし普通、エフェクターでそこまで気にしなくていいと思います。

実際、全部アナログエフェクターのボードで、

ループ作らんようにして実験してみましたが、

変わったかどうか正直良くわかりませんでした。

ただ、正直めっちゃ簡単かつ短時間でできるのでやってみてもいいかも。

どうやってGNDループ作らんようにするのか


GNDループはすでにできてるので、切る方向で対処したいと思います。

図的には下の画像のような感じです。
cut

とりあえず、DCケーブルに細工します。

DCケーブルなんですが、あんまり高級なやつだと、

加工しにくいので安もんがいいです。

DCケーブルの種類で聴覚上わかるほど音変わりませんので、

よほど作りが悪くない限り安いのでOKです。


個人的にはこれがベストです。

DSC_0042

まず、カッターで切り込みいれます。

ピンボケしてます。すみません。

スマホで撮るのむずい。

切り込み入ったら被膜を両サイドに引っ張って導線むき出しにします。

DSC_0047

センターマイナスなんで、テスター棒をプラグにつっこみ

被膜はがして出てくる外側の導線とつながってることを確認します。

DSC_0049

外側の導線をニッパでちょん切ります。

このとき被膜のギリギリのとこで二回プチンプチンってやってください。

無題
こういうことです。

こうしておけば被膜を戻したときにパッと見切った感じわかりません。

DSC_0050

このように被膜を戻してやりましょう。

DSC_0051

最後にテープ巻くなりノリでくっつけるなりして、

切り込み入れた部分を補強してください。

これで終わりです。

実は、最初サプライの中を開けてGNDの配線を切ったんですが、

どうも配線の引き回しが悪いらしく、

おそらくですが、浮遊容量で結局GNDループが生まれてしまって、

意味がなかったんです。

それでケーブル側でも対策してみたらうまくいきました。

それでもしやと思い、

内部独立型ではない普通のパワーサプライで

GNDリフトケーブル作って、実験してみるとノイズが止みました。

あれれ?内部独立型の意義はどこに行ったのだ笑

僕の環境での話ですので、おそらく普通の場合、

(ちゃんと設計された内部独立型のサプライ)

を使った場合はこのようなことは起きないような気がします。



この辺の話、一応この動画にまとめてありますので良かったら見てみてください。

GNDループしてる状態での比較では、

内部独立型の方がしてない奴よりノイズ小さい気がします。

注意点いくつか。


ちょっと高めの頑丈なDCケーブルで試しにやってみると、

外側の導線がCANAREとかでみるシールドの網線みたいに編み込んであるので、

非常にやりにくいです。


あと当たり前な話なんですが、

ボード内のエフェクターは必ず一つ以上は、

このようにGNDリフトさせていないDCケーブルでつないでくださいね。

サプライのGNDとエフェクターのGNDはどっかでつないでおかないとだめです。

普通のエフェクターだけなら、

あんまり気にする必要はないと思ってたGNDループですが、

マルチと一緒に組み込んで、

ギャーンみたいなノイズが出るとき有効な場合もあるようですね。

実は、一点アースをすると、GNDの配線間の容量でループができて、

ノイズが逆に増えちゃう的な話もあったり、GNDまわりは結構奥深いです。

それでは今日はこの辺で。

ではでは。

ド定番のパワーサプライ。サウンドハウスでチェック。
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